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コラムcolumn

身体の土台、「足」のこと。
vol.9 / 2016.12.29 Yasu

スキーのターン技術とインソール ~ BMZインソール体験記2

前回の記事では、Nahokoが「スキーと足裏の感覚~BMZインソール体験記」について書きました。

ピラティスの仕事をしていると、動きの左右差を見つけ、それがどこから来ているか、を想像する習慣がついています。私たちはインストラクター同志なので、スキー場ですぐにフィードバックしあいます。

ただし、雪上で行うスキーの場合、動きが速いのでピラティスを見るのとは違います。遠目から人の身体を見ることにもなるので、どうしても大きなパーツに目が行ってしまいます。「左のターンが小さい」「骨盤の左回旋が遅い」「上半身の左側屈が見られる」「右足に乗っている時間が短い」などが実際に行った指摘です。

Nahokoが言っていたのは、足裏から踏むことができるようになったため、上記の指摘内容が後ろから順番になくなっていって、スキーのターン弧の左右差がなくなったというお話です。それだけでなく、安定性が増したため、雪面が荒れた斜面でも、斜度がきつい状況でも、難なく滑れていました。

僕は、SAJという団体のスキー検定1級を持っています。スキー愛好家にとって、(かつ基礎スキーと言われる分野において)1級を取ることは最初の具体的な目標かもしれません。しかしながら「上手い!」と周囲をうならせるには、さらに上級の資格を持っている必要と言うか印象を持っているので、スタジオのホームページには経歴として載せませんでした。

30歳を過ぎてまで自己流でスキーをやってきて、ある日思い立って検定試験を受けようと決めたので、自分の癖を見つめなおして直していく必要がありました。僕のような人が1級に合格するのは簡単ではなく、そのためにレッスンに通ったり、ビデオを撮ったりして、自己研鑽に励んでいました。そのときの過程が、Nahokoとのスキー練習にも活きています。

僕の癖は、右足の内アーチが落ちて、右脛骨(すねの骨)ならびに右膝までが内側に倒れるというニーインです。
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スキーでは、内アーチが落ちないよう「特注インソール」で内アーチを持ち上げていました。

このコンセプトのインソールメーカーは複数あるので、このアプローチを好む方や効果がある方がいらっしゃるのだと思います。

僕の場合は、足裏の筋力が弱いために、いわゆる足裏の3つのアーチ(内アーチ、外アーチ、横アーチ)のすべてが弱い状態にあると、最近のランニングのトレーニングで分かってきました。

なので、内アーチだけ上がっても足裏で十分踏めているという感覚には至りませんでした。足裏で踏めないので、いろいろなことが靴の中で起きていました。足の指で靴底を握ってしまう、足を横方向にすぼめてしまう、MP関節(母指球などの位置にある関節部分)に過剰に体重を乗せてしまう・・・。足に緊張を強いながらスキーに荷重していたようです。

こうした癖は、スムースな動作を妨げてしまいます。それを膝の屈曲をゆっくり行うことで代用するなど、いろいろと試しました。しかし、大きな筋肉や関節で動作を行うと再現性が落ちるし、アウター(マッスル)が優位に働くために、安定性や持久性が落ちると感じていました。

今回のBMZインソールは、そうしたことを一瞬で気づかせてくれました。

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BMZのインソールは立方骨を上げて、3つのアーチを戻していこうというアプローチです。立方骨の位置は、写真のインソールで見ると、外側が盛り上がっている部分です。上げている高さはおそらく数ミリですが、感覚的には全く違います。以前のブログで、立方骨が上がると、これだけの足の角度が変わってくることをお伝えしました。

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(左:インソールなし)  (右:インソールあり)

さらに立方骨が上がっていると、土踏まずから前のスペースに余裕があるような感覚です。

スキーブーツは硬いので、その中にある足はランニングの時と違って、足底で蹴ることも、しならせることもありません。だからこそ、このわずかなスペースが重要であると感じました。

そして自分の体重を足裏へ荷重していく、その体重が足裏からスキー板に伝わっていく、という感覚が得られました。今までは右の足裏に荷重すると右膝が内側に倒れそうな感じがありました。実際に、無意識に外スキーの内エッジを立てて滑っていた(板が内側に倒れていた)ようで、左ターンが小さくなっていました。それがBMZインソールがあると、足裏に荷重していくと膝が前に出ていくので、いつもよりエッジは立たず、もともとしっくりと曲がれていた左足(右ターン)と感覚が揃いました。「これが左右均等か!」と思わず(心のなかで)叫びました!

今回気づいたことは、思い起こしてみれば、1級合格を目指していた頃にスキーの先生に言われていたこととすべて同じです。なのですが、足裏がそれを直すきっかけになるとは思ってもみませんでした。

冒頭に、ピラティスのインストラクターである私たちがお互いの癖を指摘して指導するという話をしましたが、スキーは動作が速いだけでなく足底が見れない(ブーツに隠れてしまっている)ので、足の癖までは指摘できなかったのです。

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ここ数年、足裏の研究をしたり、BMZさんとのお取引を通じてインソールの活用方法を知ってきました。それまで行ってきたピラティスのエクササイズも進化させて、足裏の癖を知ること、足裏の筋力を上げること、足裏の感覚を上げること、などを行っているのですが、ようやくいろいろなものがつながってきたのでしょうね。

その足裏は、トレーニングによって強化できる場所です。ですが、あるスポーツに必要な筋力が回復されてからスポーツに戻るというのでは遅すぎるので、積極的にインソールを使うようにしています。実は、この話は逆の側面も持っているのだと思います。あるスポーツに必要な足裏の筋力は、そのスポーツを足裏にとって正しい動作で行っていくことでしかついていかないので、インソールによって足裏を使える状態にして鍛えていくという考え方です。

それは、Nahokoが「足裏が疲労した」と言っていたことと矛盾しません。僕も、お風呂で足裏の疲労を感じていました。なので、足裏のトレーニングを地道に続けて基礎力を高めながら、そのスポーツで足裏を使っていく、そのためのインソールを活用していく、という考え方が良いのだと思いました。

  

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