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ピラティスを楽しみましょう ー「運動習慣」のつくりかた ー
vol.52 / 2017.03.15 Nahoko

ピラティスの「レベル」とは

  
今月から、日曜日10:00のマットグループのレベルが「中級」に変わりました。

これで日曜日は、10:00に中級、11:30に初中級、14:30に初級という3つのレベルのマットグループが開催されることになります。

  
そうすると、この「クラスレベル」って何なの?自分はどのレベルに該当するの?どのクラスに参加したらいいの?という疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。

実際に質問もいただいたので、近いうちにホームページにもレベル分けの定義のようなものを掲載しようと思っていますが、今日は私が個人的に考えている「ピラティスのレベルとは何なのか」について書いておこうかなと思います。

  
ピラティスのレベルとは、ひとことでまとめれば

「自分の身体をどれぐらいコントロールして・意識して動かせるか」

ということ。

つまりは 「脳や神経系がしっかり働く」ということです。

  
たとえば、プロのダンサーやアスリートの動きを考えてみます。

初心者やアマチュアの人と比べて、第一線で活躍するトップの人たちのパフォーマンスの何が違うのかというと、「いかに細かく正確に・効率的に自分の身体を使えているか」という点です。

力を入れる場所、動かすべき場所、動かすべきでない場所。力を入れるタイミング、抜くタイミング。使う力の分量。身体のポジショニングの微細な角度、などなど…

意識する点を挙げ出したらキリがないほど、身体の些細な使い方のひとつひとつについて何度も反復練習を繰り返しながら習得し、スピードや緊張感の中で結果を出すためのベストな動き方を実現させていく。

動き方や使い方を意識して、常に気にしながら動いているから上手いんですよね。ただなんとなく動いているわけではないですし、ただ筋力や柔軟性に恵まれているからでも決してない。

ダンスやスポーツは身体的運動のように見えて、実は「頭脳の運動」なんじゃないかとすら思うことがあります。

  
こういった「動き方・使い方を意識する」という脳や神経系の働きは、最初からいきなりできるわけではありません。

ましてアスリートではない一般人の私たちは、気づいたら何年も運動らしい運動をしていなかったりして、自分の身体をどう動かすか?なんてことについて真剣に考えることなく年齢を重ねています。

ピラティスに出会うまで長年運動していなかった私が感じたのは、

身体を動かし慣れていないと、「脳は退化する」。

退化というと大げさに聞こえるかもしれませんが、それが正に私自身がピラティスを始めたばかりの頃の感想でした。

狙った場所を動かせない!そこに力が入れられない!どうやって入れたらいいの!?そこに神経が通ってないんじゃないの!?と内心ショックを受けてばかりいました。

  
7年後の現在は、当時の自分からすると想像もできないぐらいに、細かいことを意識して動くことができるようになっています。

そればかりか、できることは年々増えている。苦手なエクササイズはどんどん克服していますし、感覚は以前に比べて鋭く繊細になってきていて、動きの質が向上してきているのも感じます。

普通は40代になったら身体の衰えを感じるのかもしれませんが、私の場合は真逆で、むしろ身体能力がどんどん開発されているような感覚です。趣味のスキーのパフォーマンスも年々確実に進化していて、まだまだ上手くなれそうな気がします。

使っていないと加齢とともに脳は退化するのでしょうが、使っていると逆に脳が進化し成長する。運動を日課のように行うようになって、つくづくそう実感しました。

  
こういった「脳や神経系の働き」がつまり、「ピラティスのレベル」です。

実際に様々なレベルのクラスを指導してみるとはっきり感じるのですが、初級クラスよりも中級クラスの方がやはり動きのクオリティが高く、集中力やコントロール力がはるかに優れています。

参加者のみなさんは最初からそういうレベルにいたわけではなく、初級から始めて最初はうまく意識できなくても、繰り返して様々な学習を積み重ねているうちに脳や神経系の働きが徐々に向上して、現在の状態に至っている方ばかりです。

  
ピラティスのレベルとは、決してエクササイズの量や難しさに限りません。見た目がアクロバティックな「技」を行うかどうかは重要ではありません。

脳や神経系の働きは年齢に関係ないので、一般にシニアと呼ばれる年代でシンプルな基礎レベルの動きしかできない方でも、長い間何度も繰り返して取り組み続けているので動きの質が非常に高く、「中・上級」と呼びたくなるほどの方たちがいらっしゃいます。

逆にダンスやスポーツ(そしてピラティスも)を長年やっているので初級クラスじゃ物足りない、もっとハードに動きたいとおっしゃる方でも、動いていただくと全く中級にも達していないというケースもあります。意識や使い方の基本になる部分がうまく学習されてきていないと思われるケースです。

そういう場合は集中力や精神力も不足しやすいので、アクロバティックな動きを紹介したところで失敗して怪我をしたりする危険性が高くなってしまうので、まずは身体意識や使い方の基本となる土台から構築するようにレッスンの方針を転換しなくてはいけません。

*****

ピラティスには様々な良い面がありますが、「脳や神経系の働きを高める」という部分は、長年やり続けている愛好家にとっては最も面白く感じる部分です。

自分の身体を知り、自由自在に動かせるようになっていくのが、ピラティスの世界です。やればやるほど、身体能力はまだまだ開発されていくはずです。

いつものレベルのレッスンで言われていることがだんだんきちんとできているように感じられたら、レベルアップの時。「ついていけるかな」と不安に思わずに、ぜひ一度トライしてみてください。

(Nahoko)

  

こちらの記事を読んで、ピラティスに興味をお持ちになった未経験者の方は
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