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コラムcolumn

身体の土台、「足」のこと。
vol.5 / 2016.12.28 Nahoko

スキーと足裏の感覚~BMZインソール体験記

私たち夫婦の共通の趣味のひとつは、スキー。

この10年近く、冬場は毎月せっせと長野県の白馬村に通っているのですが、月末連休を利用してシーズン初すべりに行ってきました!

さて、今年のスキーのお楽しみは、「BMZインソール」。

秋にBMZさんの研究所を訪問した際に知りましたが、元々はスキー用のインソールを開発して選手に提供していたことから始まったのだそう。

BMZインソールの大ファンでしかもスキー馬鹿の私たち、そりゃースキー用を試さないわけにはいかないでしょう!!!

というわけで、今年は初の試みとしてスキー用のBMZインソールをブーツに入れてみました。

BMZforSKI1

こちらがスキー用のインソール。

駐車場でブーツを履いてみると、いつものBMZの感覚!

image7

直前まで履いていたスノーブーツにもBMZが入っているのですが、全く同じで違和感がなく、しっくり来ます。

重たいスキーブーツで陸上を歩いて移動するのは大嫌いな私ですが、スキーブーツなのに笑ってしまうほど歩きやす~い!

毎日の靴と同じ感覚でさくさく歩ける!さすがBMZ!と既に感動しておりました。

それからやっと雪上へ。

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いつもシーズン初すべりは昨シーズン終わりの感覚を身体が覚えているかどうか緊張するのですが、今年はどうなんだろう!?とさらにドキドキです。

積雪は少ないですがコンディションは最高!2~3本滑り降りて感覚を確かめているうちに、あることに気づきました。

右からターンに入るときに、右足裏の立方骨がインソールに押されてものすごく痛い のです。

BMZインソールのこのタイプは、立方骨部分を押し上げてサポートしてくれる形状です。

image3

白い〇で囲まれた辺りがポコッと持ち上がっているのが見えるでしょうか?

この形状自体はもう毎日履いているので何の違和感も痛みもなくすっかり慣れているのにもかかわらず、ターンのどこかのタイミングで痛いのはなぜだ????

考えるまでもなく答えはひとつで、つまり 「その瞬間、右足の立方骨が落ちて外アーチをつぶすように荷重してしまっている」 ということ。

じゃあ痛みを感じないように足裏の荷重のしかたを調整してみたらどうなのか?と試してみると、結果はすぐに出ました。

ターンしやすい・めちゃくちゃ滑りやすい・軸が安定していてぶれない。

ターンのスピードが左右で揃い、次のターンに入っていきやすく、身体の転換がしやすい。

子どものころからスキーをしていた過程のどこかで、ターンのカーブのときに外の板に荷重するという感覚が「足裏の外側に乗って内側を持ち上げる」という感覚に近くなってしまっていたようです。

またそれが右足だけに起こっていて、左は内側を使っていたので、左右のターンにばらつきがあって身体が開き過ぎたりタイミングが遅れたり、右からのターンのときにバランスを崩して転倒するケースが多かったりしていたみたいです。

そしてこれまで、斜度が上がったり雪面が荒れていたりするコースに入って少し緊張すると、無意識に足指を握ってハンマートゥ状態にしていたことにも気づきました。

足指の握りが起こると足裏・足首・脛・膝の使い方に影響してくるため、ターンが余計に不安定になりスピードのコントロール力が落ち、苦手意識や恐怖心が消えない原因になっていたようです。

BMZが作ってくれる足裏アーチを自然に受け入れ、足指は握らずにただ支えてくれる役割を果たしてくれていれば、そのまま普通に安定して滑り続けられることがわかりました。

全然難しくない!全く怖くない!あれ、自分は何が苦手だったんだっけ???と不思議な気持ちになってしまいました。

ここまでの10年近く、いろいろなことを気にして地道に練習してきました。

膝や骨盤の向きであるとか、内転筋・コア・骨盤底筋群であるとか、足首の関節の使い方であるとか、胴体や腕の使い方であるとか、板の上の荷重の位置やバランス、足裏の重心位置で回しやすさがどう変わるか、トップは・テールはどう使うか、板の向きは、などなど、多岐にわたります。

長年ピラティスをしているので身体への意識を持つのは得意ですし、ピラティスで培っていることがスキーのパフォーマンスを上げてくれているのはわかっていました。

なので上達はしているんだけれども、何かあと一歩、決定的な「コツ」のようなものをつかみきれていない、とずっと感じていました。

その全ての答えが、「足裏」だったとは~!

目からウロコのようですが、考えてみれば当然の話で、スキーなんて雪面を足裏で滑っていくスポーツですから、足裏が板にどういう乗っかり方をしてそれが雪面に伝わっていくかが最も大事なわけですよね。

BMZインソールがあることで、足裏の荷重バランスが勝手に整うので、板の上でも重心が安定した状態から滑りをコントロールすることができます。

足指や足首の使い方に無理がないので、足首・膝・股関節の動きが自然に引き出され、上半身の位置も決めやすいです。

そうなると、ピラティスで学んでいることがより役に立ってきます。

頭で何も考えなくても、楽しく滑れる!苦手なことを勝手に克服している!

スキーって、こんなに簡単で楽に滑れるものだったんだ~~!

と今更のように思いました。

めちゃくちゃいいです、スキーのBMZ。

特に足を使うスポーツにおいては、ピラティスの効果を補い、後押ししてくれる頼もしい存在です。

さらに変化を感じたのは、下山後のホテルで温泉に入ったときのこと。

一日滑ったあとは当然あちこちが疲れていて、これまでは足首や脛の前側、太ももや股関節をいつもお風呂の中でもみほぐしていたのですが、この日最も疲労を感じていたのはやっぱり

「足裏の筋肉」

だったのでした。

ただBMZの上に乗っていただけで、足裏の筋肉はおそろしく働いていたようです。素晴らしすぎる!

ところで、このBMZインソールをスキーブーツに取り入れて結果を出していくには、まず順番があると思いました。

私たち夫婦の場合、オフシーズンの間に陸上で日常履きのスニーカーなどにBMZを入れていて、まずは足裏の感覚そのものを向上させていたことが良かったのではないか?と感じます。

そして、私たちが重視している「足~脚~下半身」のつながりを引き出すメニューを中心としたピラティスプログラム。

これらを日常的に行っているので、雪上で初めて使ってもすぐに結果が出たのではないかなと思います。

雪上で滑りながら足裏の感覚と初めて向き合うとなるとなかなか大変なので、先に足裏を育てておき、身体意識や感覚を高めておいた方がいいと感じました。

この辺りは、Yasuも詳しくレポートで書いてくれるかもしれません。

今回のスキーは、シーズンの初すべりとしては満足以上の手ごたえを感じた一日でした。

足裏をうまく使えるようになったら、その上に身体の他の部分の使い方や技術的な知識、練習量を積み重ねていって、これまで以上のレベルUPにチャレンジしたい!

それが今シーズンの目標です。

また来月のスキーも楽しみになりました!

(Nahoko)

こちらの記事を読んで、ピラティスに興味をお持ちになった未経験者の方は
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