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身体や体力の性差と周囲の関わりについて

2022.12.01 健康資産づくり

インストラクターのYasu(50歳台男性)です。

年齢をわざわざ書いたのは、今回の話題と関係します。

スタジオ休業日の平日、Nahokoとゴルフ(コースでのラウンド)をした時に思ったこと。

ゴルフ場には様々な方が来ています。平日は高齢の方が多いです。夫婦ふたりで回るときは、自然とご夫婦に目が向きます。「歳をとっても一緒にできるからゴルフっていいね~」とか「あんなご夫婦になれたらいいね~」などと話しています。

しか~し!

先日、目にしたご夫婦について、いろいろな事が気になってしまいました。

そのご夫婦とは直接お話はしていません。ただ、前の組で回っていた様子を見ただけです。一緒にゴルフをプレーしているということは、とても仲が良いのでしょう。

しかし、僕たちの職業柄、身体や健康のことは考えようとしなくてもつい感じ取ってしまいます。そのご夫婦に対しては失礼な話かと思いますが、気を悪くせずにお付き合いください。

また、ご主人を悪者に仕立てたい訳ではないことをお断りしておきます。バンカーはならしてくれなかったけれど・・・。

ご夫婦の特徴

見た感じは共に70歳台のご夫婦。ご主人は背が高く、昔からゴルフをしてきた様子。奥様は最近始めたか再開したような感じ。お二人で共通の趣味を続けていることは、僕たちの憧れです。

ここまでは、よく拝見するパターンのカップル。

しかし、奥様は膝が悪いのか、歩くスピードがゆっくり。膝の変形が進んだ印象です。ゴルフカートからボールまでが離れていると、頑張って歩いてから打つ。膝が悪いということは、下半身全体の筋力や可動性も落ちている可能性が高いです。

そうした状況では、家に籠ることは良くありません。だからこそ、ご主人は奥様と一緒にゴルフに行き、奥様を励まし、歩く機会を設けているのでしょう。素晴らしいことだと思います。

気になったのは、ご主人から奥様へのゴルフのアドバイスがたくさんあって、「奥様、大丈夫かなあ」と思ってしまうほど。奥様がティーショットを打つ前から、あれこれ話しかけているのが聞こえてきて、「あれじゃあ、うまく打てないよね」とNahokoと話していました。

しかし、そのことはよくある話で今回の本題ではありません。

僕の妄想

ここからは僕の完全な妄想です。(悪い癖・・・)

ご主人は基本的には健康で、仕事の現役時代は忙しかった。忙しい中でも、ゴルフは接待に欠かせないので、ずっと続けていた。

奥様は運動嫌いではないが、子育てと仕事を両立していて、自分の時間が取れず運動から離れていた。

奥様は60歳台になって、膝の不調に気づいた。整形外科に行って痛み止め注射を打ってもらいながら、近所のスポーツジムに通った。歩くことを勧められて、ご主人の趣味であるゴルフを再開した。

時計の針を戻してみよう・・・

この妄想に続いて思うのは、ご主人の若かりし頃(と言っても40~50歳台)についてです。僕の今の年齢くらいの頃ですね。

奥様が膝の不調を訴える前の時期に、ご主人が奥様と一緒に運動をする機会があって、それが習慣となっていたら?一緒にする運動はゴルフでも良いし、散歩やハイキングでも良いです。

だとしたら、奥様の膝が痛くなることがなかったか、膝の不調に気づくのが早くなって、何か対応できたかもしれません・・・。(不調に気づくのはご主人ではなく、奥様本人だとしてもOK・・・)

 

奥様が不調を訴えたときの対応についても思うところがあります。

そのようなときに、ご主人がご自身の経験や思い込みで、あれこれアドバイスして今に至ったとしたら。例えばこんな感じ・・・。

  • 「運動不足だから運動でもしたら」
  • 「少し様子を見たら」
  • 「歳だから痛いところがないなんてことは理想だよ。俺もそうだし・・・。」

こんな対応だったら良いのに

もし、ご主人が女性の身体の変化について詳しくて、積極的に医療機関や治療院、運動施設を訪れるようにしていたら・・・。(または奥様のそのような行動をサポートしていたら・・・。)

または、ご主人が女性の身体のことが分からないからこそ、自分の考えをいったん消して、積極的に周りの意見を聞いていたら・・・。

仮定の話ですが、今の奥様はもう少し膝の状態がよく、今以上にゴルフを楽しく回っているかもしれません。

身体や体力の性差について知っておく

一般に、男性の方が骨格や筋肉がしっかりしていて、身体は丈夫です。

女性は閉経の前後でホルモンバランスが変わり、更年期症状に悩まされる方が多くなります。

女性の更年期症状について、現代は情報を容易に得ることができますが、男性は自ら経験できないので、想像が追いつきません。

男性が丈夫であり続けることも、ご本人そしてご家族にとって大事ですが、そのことが女性の身体について想像する妨げになるのかもしれません。

これも一般論ですが、仕事で活躍してきた人(とりわけ男性)は、家庭での会話を「こうすればこうなる」的なビジネス・モードで考えてしまう可能性があります。会社員の悲しい性です。そうなると、家族からは相談相手として認めてもらえなくなってしまいます。

偉そうに書いていますが、すべて僕(Yasu)がヒトの身体の勉強をする前になっていたことです。(反省・・・)

男性が気を付けるべきこと

どうしたら良いか?についての答えは簡単ではありません。そもそも、ご夫婦ともに仕事や子育てで忙しく、会話がかみあわないという状態から対処しなくてはならないカップルも多いでしょう。

少なくとも、男性は自分の考えを押し付けたり、思い込みや「~だろう」的な憶測で会話をしてはいけません。まずは、奥様の話をよく聞くことから始め、客観的な情報を積んでいくことが大切です。その上で、専門家に意見を求めることから始めるべきだと思います。

今回の話は、平均的な男性像によって書いています。自分の尺度で物事を捉えて、その考えを押し通してしまう人が多い印象を持っています。

社会的な立場とか、動物としてのオスの本能とか、諸説あると思います。このことに気づきにくいのは、日常で触れるコミュニティが狭いからという理由もありそうです。(例えば、コミュニティが会社に限られ、雑談できるのは男性の飲み仲間だけというケース)

年齢も関係するでしょう。自分が気づかないうちに、考え方が狭くなっていたり、考えることが面倒になっている可能性も考えられます。

生物学的な性差は客観的な事実

最近、性差について語ることがタブーな雰囲気がありますが、生物学的な性差は事実としてあり、積極的に知るべき話です。(ただし個体差が大きいということも書き添えておきます。)

異性同志のカップルは、お互いの身体の変化を感じとって、年齢を重ねながら対処することが大事だと思います。

ちなみに、男性だけの問題ではなく、男性の更年期障害や加齢による変化について、女性の受け止め方についても同じことが言えますよね。

幾つになっても遅くはない

このことに気づけば、70歳になっても遅いということはありません。気づいてからできることはまだまだたくさんあります。

先のご夫婦も、これからも健康で、楽しくゴルフを続けていられますように、と切に思います。

スタジオのお客さまにおかれましては、いろいろな年代の方がいらして、すでに健康について積極的に考えています。パートナーの健康について、お話を聞かせていただくことは大変多いです。

未来の自分たちを想像してみましょう

もし、今40~50歳台で、ご夫婦やパートナー、知人の健康について少しでも気になることがあれば、今回のお話が何かのきっかけになるかもしれません。

忙しい時期に、お互いの健康について建設的に話しあうことは大変なことだと思います。ましてや、行動を起こすことはもっと大変なことだと思いますが、70歳台やそれ以上になっても、同じ趣味を共有して身体を動かせることは素晴らしいことだ、と思うのです。

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