各種トレーニングの語源
Yasuです。
ピラティスについて記事を書こうと思っていたら、下書きの段階であちこち脱線して、収拾がつかなくなりました。脱線した中で、いろいろなトレーニングの語源について調べると個人的に面白かったので、今回はそれをシェアします。
これを読んでも健康になったり、動きが良くなる訳ではありません。興味のある方は暇つぶしに読んでください。
ピラティスの語源
知らない人も意外に多いのですが、ピラティスは人の名前から来ています。ジョセフ・ピラティス(1883*-1967)さんがはじめたエクササイズを彼の死後にピラティスと呼ぶようになりました。(*1880年とする説もあります。)
創った人の名前が運動の名前になっているのです。
世の中には、発見や発明した人が名前になっている例がたくさんあります。医学界だとパーキンソン病とかアルツハイマー病など。科学界ではワットとかアンペアなどがあります。
トレーニングでは、フェルデンクライスとか、アレクサンダーテクニーク。聞いたことがない方も多いと思いますが、これらは身体の使い方について勉強すると、かなりの確率で出会うものです。バーピー運動、きくち体操なども人の名前が運動名になっています。
人の名前が語源になっている運動は、その運動の意味や効果を知ろうとする時、自分がやってみて感じたことで判断して良いのですが、より深く知りたければ、開発した人がどんな考えでその運動を創ったのかを知る必要がありますね。
ちなみに、懐かしいと思う人も多いのではないかと思いますが、ビリーズブートキャンプはビリー隊長が新兵向けの基礎訓練「ブートキャンプ」を行うという設定で、エアロビクスとキックボクシングを組み合わせたものとウィキペディアは説明しています。YouTubeで見れた範囲のものでは、エアロビクスと筋トレの場面もあり、こうしたプログラムは昔ジムのスタジオプログラムで受けたことがありました。トレーニングがユニークというより、設定(ブートキャンプ)とビリーの人柄がユニークなのでしょうね。
道具の名前が語源になっているトレーニング
ダンベルトレーニング、ケトルベルトレーニング、サスペンショントレーニング、加圧トレーニングなど。
どのトレーニングも、一度はそのトレーニングを行ってみないと名前→動きのイメージが沸かないと思いますが、このカテゴリーはトレーニングの名前を聞くと、その道具の形状や質感を思い出し、次に動きを思い出しますよね。
ちなみに、Olaで使っているTRXは、一般名称ではサスペンショントレーニングにあたります。サスペンショントレーニングでおそらく一番有名なのがTRXですが、TRXは商品の名前、ブランドであって、その語源はTotal Resistance eXerciseとのことでした。
身体の機能が語源になっているトレーニング
ファンクショナルトレーニング、エアロビクス、プライオメトリクスなど。筋力トレーニング、コアトレーニングなどもこのカテゴリーに入ります。特定の機能を強化するためにエクササイズが考案されているので、目的→動きのイメージが直結し、動きも覚えやすいのではないかと思います。
その他の語源の例
運動の形式 → サーキットトレーニング
概念や原理 → ヨガ
商業的な名称 → クロスフィット
ピラティスさんが存命のときのピラティスの名称
ピラティスさんは、ご自身の著書で自ら考案したエクササイズや健康に対する考え方を「コントロロジー」と呼んでいました。身体と心を調和させることを大事にしていたのです。もし、コントロロジーが今のピラティスの代わりに名称として浸透していたら、ヨガと同じように概念や原理がトレーニングの名称として広まったことになるのでしょうね。
最近は、ピラティスのスタジオが増えていて、このことはピラティスを身近に触れることが出来る環境となって良いことなのですが、フランチャイズ・オーナーを募集するような広告も増えていて、その広告はビジネスなので、投資収益率がどうとか、オーナーは何も知らなくても良いとか、原価率が低いとか、そこだけを読むと心が痛みます。
もっとも、フランチャイズ本部は内容をしっかり吟味して提供している可能性もあるし、雇われて働くインストラクターは志が高い人も多いことでしょう。ピラティスは人の名前なので、ピラティスはこういう動きを大事にするとか、こういうことを大切にしているということが一般の人には見えにくくなるがゆえに、今のピラティス・ブームが単にビジネスとして捉えられてしまうことには少なからず抵抗を覚えるのです。
マシンピラティスについて
この話題で、もう1つ触れておかないといけないのが、マシンピラティスです。マシンピラティスは、マシンを使わないマット上でのピラティス(マットピラティス)と比べる意図で使われる用語ですが、マシンピラティスの最大の特徴はスプリング(バネ)を使うところにあります。
過去にも、マシンピラティスのバネについて記事を書いたことがありますが、運動における安定と可動を区別するのに有効という見方を示しています。バネを使うトレーニングは意外に少なく、もしマシンピラティスを道具の名前を語源としたトレーニングにするなら、スプリングトレーニングなどとなるのでしょうか?
まとめ
たかが名前と思うかもしれない今回の話題は、トレーニングがさまざまな思いや願いで開発されて広がった歴史を垣間見ることができます。
個人的には、いろいろな運動が流行り、その幾つかは実際に自分で行ってみて、あれはああでこれはこう、と理解していたつもりなのですが、こうして名称を体系化してみると、それぞれのトレーニングが自分の腑に落ちて、一人で勝手に納得しております。
さまざまなトレーニングが開発され、今も支持されているものが多いのですが、トレーニングを選択するということ、つまり自分の身体をどのような状態にしたいかは、その身体の持ち主であるわたしたち一人一人が決めることです。
わたしたちに個性があるように、またヒトの身体はひとりひとりが異なることから、トレーニングも1つに絞るのではなく、いろいろな選択肢を組み合わせていくことが良いのではないかと思います。
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