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コラムcolumn

ピラティスと健康と人生
vol.23 / 2016.01.07 Nahoko

2016年の目標は? ~ゆるゆるバージョン~

あけましておめでとうございます!
Nahokoです。
本年も、Olaピラティススタジオをどうぞよろしくお願いいたします。

  

昨年も 目標についての記事 を書きましたが、新しい年の始めには、やはり目標を決めたくなりますよね。

毎年1月は、「今年こそ運動を始めよう!」「中断してしまった運動を再開しよう!」と心を決めて来られるお客様とたくさん出会います。

年末年始は、ダラダラと過ごしてしまった、美味しいものを食べ過ぎて身体が重くなった、というパターンが多いので、「よし、運動しよう!」と思い立つのかな~と思います。

しかし、その「運動」が1回だけでいいと思う人はおそらくいませんよね。
1日だけマラソン大会に出ようとか、1日だけテニスをやりに行こう、というわけではない。

普通の人が考える「運動しよう」という決意の中身をもう少し分解してみると、なりたいイメージとして「痩せたい・健康になりたい・腰痛を直したい」などがあって、その未来のために「運動をしばらく続けてみよう」と思い立った、ということなのだと思います。

そう、運動を目標にするということは、1回だけで終わるのではなく、「長く継続する・習慣にする」という意味なんです。

だけど、その「習慣にして継続すること」が一番難しい~~~!

  

せっかく運動し始めたはいいけれど、中断しなくてはいけない理由は常にたくさん発生します。

天候、体調、忙しさ、家族、家庭の事情、etc。
気分的に乗らない、やる気が出ないこともあります。

私も、運動指導の仕事をしているので毎日運動しているように思われますが、元々が運動嫌いのインドア派タイプの人間なので、仕事がなければ運動はついつい後回しになりがちです。

昨年後半は怪我と体調不良が相次いでしまい、ひとまず運動を休んだはいいものの、今度は億劫になってしまってなかなか再開できない時期もありました。

習慣にして継続することって、環境的に揃わなければならない条件が多すぎて、本当に難しいです。

やらなくてはいけない仕事と違って、自分が立てた目標なんて、いくらでも勝手に休めてしまいます。

その難しさを克服するためにはどうするか?

今週の日経新聞の記事で、タイムリーな「答え」と出会いました。
先日中日を引退された、山本昌さんの執筆された記事です。

32年間のプロ生活の中で、「野球への情熱が薄れたことはない」という山本昌さん。
大みそかや元日にも自主トレを休まなかったそうです。

トレーニング継続のコツは、「続けられる目標しか立てないこと」だと書かれていました。

「ハードルを上げて頑張るのではなく、無理なく飛べるところまで下げる。私は2キロのダンベルを使った2分ほどの手首のトレーニングを高校時代から日課にしていた。一般の人なら「毎日500メートル歩く」でも十分。その代わり、雨が降っても500メートルは歩く。歩かないと落ち着かないようになればしめたものだ。」

(引用:2016年1月7日日経新聞朝刊 スポートピア「32年間の心地よき平穏」 山本昌)

  
プロの野球選手である山本さんが、たった2キロのダンベルで、たったの2分だけ。

重さと時間の少なさに正直目を疑い、ゆるすぎるんじゃないのか?とすら思いましたが、それが「無理なく飛べる」ハードルの高さということなんですね。

目標の立て方というと、先のビジョンを具体的に持つとか、大きな夢を持って口に出すことで引き寄せていくとかいう話をよく聞きます。
また、一般的なトレーニングの考え方は、だんだん右肩上がりに負荷を上げていきます。

共通するのは、ハードルはだんだん高くなっていき、先に行くとかなりの高さの大きなハードルがあるようなイメージ。

私が知っているそれらの「一般論」ではなく、山本昌さんが書かれていたのは、「毎日無理なくできる内容」で、「やらないと落ち着かないぐらいになること」を目指す、というもの。

とても驚きましたが、改めて考えてみると、なるほど~と納得しました。

  
大きな目標や右肩上がりのチャレンジは、どこかで息切れがしやすく、一度中断すると再開するのに精神的エネルギーが要ります。

私自身の実体験ですが、大きなビジョンを掲げて調子よく頑張れていたときは良かったものの、疲れたとき・気が弱ったときに、自分の目標の大きさが重圧に感じられてきて、休むことに罪悪感を持って苦しくなったり、続けられない自分に自信を失ってしまったことがありました。

そういう状態になると、目標に対するモチベーションが低下してしまって、せっかく目標を掲げたときの情熱が無駄になってしまいます。

目標は、達成があってこそのもの。
中断して毎度ふりだしに戻ってやり直したり、挫折を繰り返したり、達成できない目標を毎年掲げ続けたりしていたら、全く意味がない。

無理なくできるゆるい目標だからこそ、山本昌さんは高校時代からの長きに渡って日課にして続けられてきたのでしょう。
長く継続することを地味に積み重ねて、大きな結果につながっていく。

偉大な記録を残した山本昌さんの言葉だから、より一層重みがありました。

  
体調や環境に左右されやすい「運動習慣」を継続するコツは、「無理なくできる」こと。

では、私にとって、頑張り過ぎない・つらすぎない・気軽に毎日できそうなゆる~い目標って何かなあ?

考えた結果、「スクワットを〇回」にしました。
回数は数日試してみて最終決定しようと思っていますが、まず30回ぐらいを目安にしています。

  
毎日じゃなくても、週1回でも、自分にとって無理のない頻度やつらすぎない量を見つけてみましょう!

そして、何年にもわたって長く長~く継続することを目指す!

今年のテーマは、「無理なく続けられるもの」。

私といっしょに、ゆる~く頑張ってみませんか???

Nahokoでした。

こちらの記事を読んで、ピラティスに興味をお持ちになった未経験者の方は
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