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コラムcolumn

ピラティスと健康と人生
vol.34 / 2016.06.23 Yasu

心地よい領域から離れてみるということ

インストラクターYasuです。

先日は、普段プロでダンスをしているお客さまが、2回目のご来店をしました。

「これで合っているのかなあ~」

「気持ちよく動けていないのは何故だろう~」

と、レッスン後に感想をお聞きしました。

プロでもアマチュアでも、何かを究めている方/究めようとしている方が、こうした感想を寄せるケースは少なくありません。

この質問に答える前に、このお客さまについて思ったことは、素直にインストラクターの説明や修正を受け入れて下さってえらいなあ、ということです。

だから、レッスン後に自分の心地よい状態ではなかったのは、なぜだろうと思った訳ですね。

運動を普段からやっている方にとって、このことは意外に難しいことだと僕は思います。

「気持ちよく動けていないのは何故」の質問に戻ります。

「ここにいらした目的は何でしたっけ?」

とおたずねしました。お客さまが目的としていたのは、インナーマッスルの強化や身体の使い方を高めることでした。気持ちよく動くことでも、ピラティスを難なくこなすことでもありません。誤解を恐れずにいうと、ピラティスという動きを真似ることでもありません。

「いつもと違ったところを使った感じがしました」

これこそが、このお客さまにとって必要だったことで、そこに気づくと納得された表情になっていました。

自分の心地よい領域を捨てて、新しいことを学ぶのはエネルギーも必要です。もしかしたら、これまで自分がやってきたことの自負や自信を、いったんは忘れる必要もあります。

運動で言えば、このお客さまにとっては、柔らかい関節やしなやかな筋肉を使って大きく動くことは得意な分野です。振付師さんから指示されることも多いでしょうから、期待された動きを再現することもお仕事でやっていることでしょう。

しかし、直接的な感覚が及ばないインナーマッスルを意図して動かすことは、慣れない作業だったと思います。もしかすると、ダンスという全身表現に対して、ピラティスは筋肉をつかった作業に映ったのかもしれません。(注:これは僕の思い付きによる表現です。)

それだけ違ったことをやる訳ですから、ご自身の先入観をいったん捨てて取り組むということは、簡単なことではない筈です。

僕がピラティスデビューしたときはひどい始末で、いま思い起こしてみると、「これくらいできるはずだ」「こんな筈ではない」などと思っていたようです。素直な生徒からは程遠く、それゆえに習得するスピードも遅かったのだと思います。

そう考えると、こちらのお客さまは、すでにスタジオに来られている時点で、学ぶ姿勢ができていました。きっと周り道せずに進んでいくのではないかなあ~と思いました。

教習所

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