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コラムcolumn

ピラティスを自分で行うために
vol.13 / 2017.04.07 Nahoko

感覚を知ることが「動き」を変える

コラム記事『動きが変化するのは、「受け入れる準備」ができたとき』で、『「感覚」こそが最も大事。理解はあやふやでもごまかせるが、感覚のごまかしは動作の歴然とした差になって表に出るから』と書いたのですが、今日はそのお話をしたいと思います。

  
「感覚」を知るときのひとつの手がかりは、「身体地図、ボディマップ」 です。

  
身体地図、ボディマップとは、頭の中にある「身体のイメージ」のこと。

ここに右手があって、ここが手首で、ここがひじで、といったように、私たちの頭の中には自分の身体のパーツがどこに位置しているか、その場所がどう動かせるかというイメージがあります。

目で見て確かめなくても、触られなくても、「右の膝を曲げて」と言われたらすぐにちゃんと右の膝を曲げられる。当たり前のようですが、頭の中に身体地図がなかったら膝の位置もわからないし、動かし方の感覚もないのでうまく動かすことができません。

身体地図が正確で、自分の身体の動きをしっかり把握している人ほど、効率的で機能的な動作や美しく繊細な動作を行うことができますし、新しいものを学習するのも速いです。

それは同時に良くない動きや状態を把握できることでもあるので、動きの中で痛みや怪我を予防したり、身体を自己管理することにもつながります。

  
ボディマップを作ること、つまりボディマッピングは、そのままピラティスが大切にしている要素(※数は流派によって異なるケースがありますが、BASIの場合は下記の10個)につながるな~、私は思っています。

Awareness, Balance, Breath, Center, Control, Concentration, Efficiency, Flow, Precision, Harmony

意識や気づきに始まり、バランス、呼吸、中心、コントロールする、集中する、効率的である、流れるように、正確である、調和する。

この全てを自分の身体で達成していく過程は、正にボディマッピングです。

動きながら、感覚を知り、感覚を調整し、感覚を活用し、感覚を向上させ、感覚を作っていく。

運動が苦手で身体を動かし慣れていないと、それだけボディマップもぼんやりしていて不正確だったりして、最初はピラティスの動作をうまく行うことができません。

えっ、そんなところ動かせるの?とか、こんな場所は生まれて初めて意識して動かした気がする、といった感想はとてもよく聞かれます。

驚きつつもやってみて、動かせることを知る。やってみたらどう感じた?何が変化した?と身体に問いかける。うまくいったときと失敗したとき、楽だったときとやりにくかったとき、それらの違いがどこから生じたのか、何度も繰り返して試してみる。

こういったプロセスを続けていると、だんだん自分の中にボディマップが作られていきます。

その結果、動作がうまくなる。うまくできるようになれば、ちゃんと変わるし、やっただけの効果が出る。

そのうち、ピラティスレッスンの時以外の日常生活でも、常に自分の身体を意識したりうまく使いこなしたりできるようになり、管理もできるようになっていく。

これがピラティスであり、ピラティスインストラクターである私たちの仕事だと思っています。

   
先日のブログでは「理解はあやふやでもごまかせる」と書きましたが、「知識として・情報として知っている」というタイプの理解は多少間違っていても身体の動きはなんとかなります。

何も習ったことがなくてもいきなり運動がうまくできる人などは典型的な例で、知っているから・学んだからといって身体をうまく使えるとは限りません。

大事なのはボディマップ。どこを、どんな風に動かすかのイメージが正確に持てているかどうかです。

  
たとえば、ピラティスのレッスンでは、骨盤を後傾させるという動作がよく出てきます。

骨盤とか後傾とかいう言葉を単に知っていたり、後傾のときに使う筋肉の名前を暗記していたりするだけでは足りません。

まず骨盤って、身体の中のどこ?どの位置に意識を置いたら、目安にしたらいい?

上前腸骨棘、坐骨、尾骨、仙骨など、何を意識してもよいのですが、目安にする位置が異なれば少しずつ動き方は変わってきますし、位置が微妙にずれていてもやはり違いが生じてきます。

そして、後傾って何?です。何を目安にして、どの方向に、どんな力加減でやればいい?正しくできたときと間違ったときはどこが違う?

こういった感覚的なボディマップを持てていれば、良い骨盤後傾動作になっていきます。

   
これは私の実体験ですが、意外と自分が知っている「知識」と実際の「感覚」って違っていたりするんですよ!

最近、自分が膝だと思っていた場所がずれていたことを知って驚愕でした… そして、股関節の正しいマッピングを知っただけで動かすのがぐっと楽になって、びっくりしました。

私が思っていた膝とは、股関節とは何だったのか!?

膝って大腿骨と脛骨の境目だよねとは知っていても、じゃあその境目ってどこ?と改めて感じてみると、「えっ、そこ!?そこで曲がるの!?」とびっくり。膝やら股関節の概念が、感覚的に変わってしまいました。

結果として、知っていたはずのピラティスエクササイズの味わいが変わってしまいすぎて、毎日新鮮な気持ちで基礎の動きから研究し直しています。

ボディマップって面白いよねー、と再発見した今日この頃です。

  
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うまくできない、上達も変化もしない、と思ったら、ボディマップに目を向けた方が良いかもしれません。

教える側も行う側も、情報としての知識を詰め込むばかりでなく、感覚的なボディマップを作り上げていくことに重点を置く。

そんなスタジオ、そんな指導者でありたい、と日々思っています。

(Nahoko)

こちらの記事を読んで、ピラティスに興味をお持ちになった未経験者の方は
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