Olaピラティススタジオ

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私たちの『指導法』について

2023.11.18 指導のくふう

Nahokoです。

前回のYasuのブログ記事に補足して、もう少し書いてみます。

Yasuが書いていた通り、現在私たちのスタジオがもし個性的な存在に見えるとしたら、「スタジオセッション」というレッスン形式を採用しているからなのかな?と思います。

しかし、これは少なくとも現時点では、同様な形式でレッスンを提供している施設をあまり見かけないからであるという理由にすぎません。

※ちなみに「スタジオセッション」というのはレッスン形式の名称ですが、おそらく将来的には、名称が何であれ私たちのスタジオセッションのように「複数の人が同時に受講するが、プライベートの要素もある」(要はセミプライベート)形式が普及して一般的なものになり、全く珍しくなくなる未来が来るだろうと思っております。

スタジオセッション形式を今もこれからも私たち独自の個性として主張したいわけではなく、実際のところ私たちが最も重視してこだわり続けているのは、

「どう教えるか」

という部分、つまり指導法』です。

『指導法』について私たちが思うことを、少しまとめてみました。

Ola式指導メソッド

2年ほど前にホームページを現在の内容に改訂した際に、強い思いを込めて『指導法』についての私たちの思いをいろいろと文章化しました。

それを私たちは『Ola式指導メソッド』と呼んでいて、私たち独自の工夫をこらしています。(いつか文章にまとめて世に出す機会があるかもしれません…)

ちなみに、指導法という観点は、何もピラティスを教える場合に限った話ではなく、どんな運動でも、または教えるものが運動でなかったとしても、「何かを教えよう」とする人にとって絶対に必要なスキルだと思います。

指導法というスキルは、まずはその重要性に着目し、どうすれば効果的な指導が実現するか工夫と努力を続けるならば誰しも確実に向上できるものであるとも思います。

しかしながら、多くのインストラクターやトレーナーが「学ぶ場所」といえば、セミナーなどの内容は身体のことや疾患のこと、マシンやツールなどの機材、エクササイズのレパートリーなどに関するものばかり。

「何を教えるか」はたくさんあっても、「どう教えるか」の視点で語られるものは非常に少ないです。

インプットはするけれどアウトプットのしかたがわからないとしたら、インプットした情報・知識をどう活用できるのか路頭に迷ってしまいます。

私たちは「Ola式」と呼びながらどうやって情報・知識・経験をうまくアウトプットできるかという指導法にこそこだわり続けていますが、そういう内容を学べる場所って本当にないのが現状です。

指導法に着目するのがなぜ大事なのか

算数の先生が算数に精通していなかったらまずいよね、というのと同じく、運動指導者が身体や疾患について知識を深め続けるべきなのは当たり前のことです。

身体や疾患は常に研究が進んでいるので、最新の知見や情報を仕入れ続けるのはこの仕事に従事する立場の責任でもあります。

でも、結局私たち運動指導者が接しているのは「人間」なのだということを忘れてはいけないと思うのです。

人間を相手にしている以上、身体に起こる現象や疾患の裏には精神的・心理的側面が必ずあります。

こころというものに着目しないで身体だけをとらえることはできませんよね。

しかも、運動とはその人が自分の意思で身体を動かそうとすることなので、本人の意思がなければ実現しません。

馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない ということわざがあります。

水を飲むかどうかは馬の気持ち次第で、無理強いはできないし、ましてやいろいろな種類の水を用意したからといって飲んでくれるとも限りません。

運動をさせたいならば、本人の感情・意欲・意思決定に働きかけ、どうしたら積極的に自ら運動に取り組んでもらえるか、指導者側が考えて工夫する必要があるわけです。

じゃあどうやって意欲を引き出せるのか?

意欲に直結する要素をざっくりまとめるならば、この3つの「こころのサイクル」です。

● 理解すること=「わかった!」

● 実際に違いを感じること・変化すること=「自分にもできた!」

● 達成感、手ごたえ=「楽しい!またやりたい!続けたい」

これらの3つが循環して機能するように教えられたならば、本人が運動に積極的に取り組めるようになるはず。

そればかりか、これはOlaでは実例がたくさんあるのですが、意欲的に・積極的に取り組んでいると「本人が自覚していなかった意外な才能」が花開く方は多く、結果として劇的に成長し驚異的な変化を遂げたお客様が数多くいらっしゃいます。

詳細は書きませんが、近頃私が驚かされたお客様の例として、長期的に苦しんでおられた脊柱や関節の疾患を定期的な運動で「痛みや不快感・見た目などが日常的にほぼ気にならないレベル」まで改善させられたケースが複数ありました。

劇的な改善に至った理由はもちろん、ご本人が地道な努力を継続されたことが何よりも大きいです。

その地道な努力を実現できた背景には、私たち指導者側がその人の意欲を引き出し地道に取り組めるように教え続けたことがあります。

教え方によってその人があきらめずに頑張れる土台をつくり、その人の中に眠っていた「自分で成長・変化する力」を発揮させられたのかもしれない。

指導には人の力を引き出しうる可能性があり、思いがけない成長・変化を遂げる方を見る度に、人を教えるというのは何と面白い仕事なのだろうとつくづく思います。

私たちにとって、自分たちの仕事は「運動指導者」というよりも「学習塾の先生」的な役割で、教える教科がたまたまピラティスを主とした運動である、というだけのこと。

Olaピラティススタジオは、「大人の体操教室」みたいなもの。

私たちは「先生・教師」として、大人の生徒ひとりひとりの個性や才能を引き出し、それぞれが抱える問題を分析し、あの手この手で教え方を工夫して心理的にもサポートしながら、成長・変化という結果を達成させるのが仕事だ、と考えています。

私たちの指導とは、『コミュニケーション』

Yasuと私は、自分たちの経歴のページで言及している通り、元々心理学やコーチングについて深い関心を持っていました。

最初のインストラクター養成コース受講中の実習時からすぐに「どう教えるか」という観点に基づいて指導に取り組んできて、10年以上経ってもいまだに新たな工夫を取り入れ続けています。

「教える」とは「コミュニケーション」であり、「どう教えるか」とは「コミュニケーション技術」でもあります。

コミュニケーションは、相手を観察し理解することから始まり、徐々に相互の信頼を築いていくプロセスです。

信頼関係が築き上げられたならば、自然にお客様は長く通いたいと思ってくださるようになり、当然の結果として施設の経営が安定していく未来につなげられます。

Olaのお客様は長年通っておられる方がほとんどで、退会者が非常に少ないです。

退会者がいないと空席がないため新規体験の募集ができず、体験空席待ちリストのご登録者は本年度だけでも相当な人数にのぼっており、お問い合わせを頂戴しても全く対応できない状況が続いていることを本当に申し訳なく思っています。

まさかこんな状況になるとは思わず、10年前の開業以来ひたすら目の前のお客様の指導に情熱を注ぎ続けてきた結果が今なのですが、せめて長年継続されているお客様方の時間と労力と費用の投資にお応えし続けられるよう、より一層責任の重さを感じながら「どう教えるか」を追求し続ける日々です。

長期的な目線でお客様に接する

私たちは、一度入会されてお引き受けすることになったお客様に対しては、「その方の現在だけでなくこれからの未来も含めた長い人生」という視点で運動を提案しています。

スタジオセッション指導中は、4~5名のお客様それぞれに対して、「今どう声をかけるか」「どう説明したらこの人に理解してもらえるか」「次はどんなステージに成長させられるか」「起こりうる将来に備えて何ができるか」などなど、頭の中で多岐に渡るポイントを同時に並行して考えながら指導します。

Yasuと私が常に気を付けているのは、「今、目の前に見えている現象だけをただ修正しようとしない」こと。

長いスパンで考えて、今何をすることが先につながっていくのか、その人の力を引き出す結果につながるのか、様々について考慮した上で「この瞬間にどのようなコミュニケーションを選択するか」を瞬時に決定しています。

それを同時に複数名のお客様に対して行うので、私たちの指導は記憶力・判断力・直観力・観察力などが同時に必要な作業です。

これが実際のところものすごい頭脳労働でして、自分の思考エネルギー消費が半端ない上に、必要に応じてエクササイズをいつでも実践して見せるため肉体疲労もそれなりにあり…

自分の担当する時間帯を休憩なしで一気に数時間ぶっ通しで指導するため、まぁまぁハードな仕事ですね…

(レッスンが終わると無性に糖質を欲している自分がいて、いかんいかんと自制するのが大変です)

***

このブログを読んでくださる方の中にはピラティス(またはそれ以外の運動の)指導者もいらっしゃるかな?と思うので、何かの参考になればということで、私たちの指導法のテクニックや頭の中で常に考えているポイントなどは近いうちにまた具体的に文章化していこうと思っています。

 

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