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歩き方について

2024.01.31 指導のくふう

インストラクターYasuです。

突然ですが、「歩き方」を考えて歩いたことはあるでしょうか?

または、歩き方を習ったことはありますか?

自分の歩き方を客観的に見たことはありますか?

イベントなどで行われる「モデルさんの歩き方」ではなく、普段の歩き方についてです。

ほとんどの方は「歩き方なんて考えたことがない」「他人から歩き方を習ったことはない」のではないでしょうか?

歩行は個性

と問いかけながら、私たちも「正しい歩き方」というテーマで歩き方を習ったことはありません。

私たちが知り得る限り、歩き方に唯一無二の正解はないのだと思います。

しかし、インストラクターという職業なので、身体に関する勉強会などで、他人に歩き方を見てもらうこと、フィードバックを受けることはあります。

そこでは決して、自分の歩き方は否定されません。

私たちの筋膜の先生であるThomas Myersさんのセミナーでも、歩き方を見て筋膜の緊張を探ることを行いますが、歩行は個性であって正解という枠や型にはめることは行いません。

つまり「あなたの歩き方はあなたそのもの」ということです。

NGな歩き方はある

歩行は個性で正解がないとすると、ベストな歩き方がある訳ではありません。

しかし、好ましくない歩き方、NG(Not Good)な歩き方はあります

なぜNGなのかと言うと、①運動効率が悪い、②悪い姿勢と親和性が高く、逆に言えば良い姿勢に戻る妨げとなっている、などです。

なお、生まれつき(先天性)や成長期に股関節や足の関節などに障害をかかえていて、それぞれについて手術などは不要と言われて現在に至る例もありますので、NGという表現にはしたものの、その方の事情によってはベストということもあり得ます。その上でNGの例を挙げてみると・・・

  • すごく内股(つま先が内側を向いている)
  • すごくガニ股(つま先が外側を向いている)
  • 足を一生懸命前に出して歩いていて、後ろに蹴っていない
  • お腹が出ている(または常に下を見ている)

他にもまだまだあります。

共通するのは足の関節機能を使っていない

ヒトには260の関節があると言われています。そのほとんどは、意味があって存在している・・・。

けれども、運動不足や姿勢不良などの理由により、一部の関節が十分動かないことが起こり得ます。

先に挙げた例はすべて

足(足首より下の部分)の関節が十分使えていない

ことと関係します。足の関節が十分使えないと

  • つまづきやすくなる
  • 膝や股関節に負担がかかる
  • 悪い姿勢と相まって腰痛等の原因となる
  • 悪い姿勢と相まってストレスへの耐性が落ちる
  • 本来使うはずの筋肉が発達せず、代謝が落ちる(結果太りやすい)

などの弊害が起こり得ます。

足は土台であるだけに、いろいろな問題につながりかねません。

歩行 足関節

(写真:歩行のトレーニング風景)

 

歩き方の改善

歩行は個性と言ったとおり、改善のアプローチも個人によって異なります。

股関節から優先すべきか、足裏から優先すべきか・・・

それよりも先に、体幹や骨盤の位置をしっかりさせるべきか・・・

生徒さんご本人が「歩行を変えたい」気持ちになることが必須なので、改善するとどんなメリットがあるのか、などを知っていただく必要もあります。

個性だったら変えなくていいじゃん・・・

なのですが、遠い未来かもしれないけど膝の痛みで歩きづらくなったり、楽しむはずの趣味を我慢しなくてはならない場面を想像してみたらいかがでしょうか?

決して、美しいなどの形だけを目指して、歩行を改善することは行いません。

日常の多くを占める歩行を改善するということ

歩行を改善するもう1つの意味があります。

歩行は、日常動作であり、無意識に行われている行動です。

無意識な行動を改善するということは、身体の使い方を改善することなのです。

例えば、「姿勢を良くしたい」という目標がある生徒さんにとって、必要なトレーニングをするのは最初のステップです。トレーニングはやっておしまいなのではなく、できる限り生徒さんの日常に落とし込ませて定着化させることが大事です。

日常の中で、歩くことは代表的な動作です。トレーニングで身に着けた筋肉や感覚を、最初は意識的に日常に落としこむ。このことは、そのトレーニングを自分のものにする重要な第一ステップで、いずれ無意識に行えるよう目指すのが最終ステップです。

歩行は直さなくてはならないのか?

ここまで話してきて、この質問は矛盾しますが、すべての人がいますぐ歩行を改善すべきと言っているのではありません。

スタジオでは、NGな歩き方をしている方から歩行の改善を提案していきます。もっとも、ご本人が歩行を改善したいという気持ちになる必要があるので、提案に反応しない方はその先には進みません。また、他に優先すべきことがある場合は提案する時機を考えて行います。

もし、他人から「歩き方が変じゃない?」とか「歩き方がかっこ悪い」と言われている、周囲の人よりも歩くスピードが遅い、膝や股関節が痛い、などの自覚症状がある場合は、歩行を疑ってみると良いと思います。

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