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Olaピラティススタジオから、スタッフの声をお届けします。

目指すべき目標は、「痛くない身体」

Nahokoです。

ピラティスインストラクターという仕事をしながら、自分自身も日常的にピラティスをします。

15分程度のクイックワークアウトはほぼ毎日の習慣で、30~60分くらいできるのは週2~3回、という感じです。

行う内容は、マシンのエクササイズ、マットのエクササイズ、ストレッチ各種、スクワットなど、運動する環境(スタジオなのか自宅なのか)と使えるツールによって日々違います。

その日やることは何を基準に選ぶのかというと、まずはその日・そのとき自分の身体が求めているものを中心にしながら、現在自分が取り組みたい目標に向かってやるべきことを選ぶようにしています。



では、現在の自分の目標は何なのか?

ひとつはもちろん、見た目の問題。

私も40代半ばになりまして、年相応の身体の変化、ここがたるみやすいなーとか、ここの肉が落ちにくいなーとか、いろいろ(x100)あります。

職業柄、ピラティスをやっているくせにたるんでるじゃんと言われるわけにはいかないと思っており、美しい姿勢を維持し、ボディラインも整え、ある程度引き締まっていなくては… という重圧が日々運動する意欲になっています。



ふたつめは、単純に自分の憧れを可能な限り達成したいから。

小学生の頃からの夢は、「前後の股関節スプリットができるようになること」。
そして、34歳でピラティスを始めた頃に抱いた夢は、「Y字バランスができること」。

とはいえ、持って生まれた自分の身体の個性もあるので、どちらも何が何でも達成しようとは思っていません。

むしろ、「自分の身体にはどれだけの可能性があるのか探ってみたい」という気持ち。

30代半ばからピラティスやストレッチを始めて10年経ち、どこまで変われるのか、成長する余地があるのか、終わりがないからこそ面白くて、地道にやり続けています。

ちなみに現在は、壁などにつかまっていればY字で立てるぐらいまでにはなりました。



また他にも、「ピラティスエクササイズの世界を深めたい」とか、「今学んでいることを身体で試してみたい」、「あの症状にはどんなエクササイズを処方するのがいいのか」などといった、実践的な研究目的で運動しているという部分もあります。
(お客様には「オタク」と言われたりしますが…)



でも、私が日々運動を続ける一番大きな目標は、 この先もずっと、痛くない身体でいたいから です。



若いときに思う、「あの人ずいぶん年取ったねー」という「おじさん・おばさん」的なイメージは、姿勢が悪い、体力が落ちている、エネルギーがない、といった要素はもちろん、

「常にどこかが痛い」

というのがかなりあるのではないかと個人的には思います。



私の仕事上、出会うお客様の多くは「どこかが痛い方」で、慢性的な痛みがあったり、動かすと痛いので動作に制限があったりします。

代表的なのは、肩こりや首こり、腰痛・ぎっくり腰、股関節、膝、足裏、外反母趾、などなど。

その上に、時々不意のアクシデントなどにより骨折などの怪我が加わってしまうことも。

「どこかが痛い」というのは本当に大変なことだと、毎日お客様にお会いしながらいつも感じています。



常にどこかが痛いとなると、活動を制限せざるをえないので、できないことが増えてしまったりもしますよね。

膝が痛いからランニングなんて無理とか、前はゴルフしていたけど五十肩になっちゃってからできなくなって、とか。

運動ができないならまだしも、買い物などで気軽にお出かけすらできなくなるほどになると、人生から「アクティブ・活動的である」という要素が減っていき、どんどん老人のようになってしまいます。

自分がそうなるのは絶対に嫌!断固として嫌だ~!と、私は強く思っています。



私は怪我の多い人生を送ってきたので、この10年を振り返っただけでも、肩が上がらなかったときもあれば、片脚立ちが全くできなかったり、繰り返す鈍痛で何度も泣いてしまったり、足裏が痛くて歩けなかったとき、膝が痛くて走れなかったときなど、苦しかった記憶がたくさんあります。

この道に入ってからは、痛みや運動制限と戦いながら、いかにして元の状態に近いところまで身体を戻せるかという目標のために勉強し、研究し、エクササイズに取り組み続けてきました。

もちろん、治療もたくさん受けました。

おかげで最近は、完全にとは言えないまでも、ほぼ痛みや制限を克服したと思えるところまで身体を作ってこれたかなと思います。

そして今、心から強く思うことは「痛いのは二度と嫌だ」、それだけです。

肩が上がらないのも膝が痛くて歩くのがつらいのも既に経験したので、これ以上の五十肩や変形性膝関節症に苦しむのは絶対にごめんです。

二の腕がたるむのは、それも40代女性のひとりとしてはできればたるみたくないけれども、五十肩で腕を動かす度にいちいち苦痛を感じるのに比べたら、たるみなんて全然大した問題ではありません!と言いたい。

二の腕や太ももを引き締めたいのもウエストをくびれさせたいのも、その気持ちは私も同じだし、引き締めたいから鍛えなくてはという動機は確かにあります。

だけど、ウエストをくびれさせるために、たるみを引き締めるために、というのが運動の目標でいられるのは、たぶん20代ぐらいまで。

40代にもなったら、「痩せること」よりも「痛くないこと」の方が大事!

どこも痛くなくて、動かしやすく快適な身体であること。

これです。



ともすれば、私自身も日々のワークアウトの中で、「二の腕を引き締めるためのエクササイズはあとどれがいいかな」みたいなことをつい考えながらエクササイズを選んでしまうのですが、

いかんいかん、多少たるんでいたとしても、肩の可動域を健康な状態に保つことの方が大事だった

と自分自身で軌道修正します。



コロナ禍が始まって以来、Yahooニュースアプリなんかを開いた途端に「もっと運動しなくちゃ!」という記事をたくさん目にします。

ステイホームによる運動不足で、たるんでしまった・太ってしまったという方もたくさんいらっしゃるのだと思います。

しかし、

今この運動を・エクササイズを・ストレッチを何のためにやっているのか?

という目標は明確であった方が良いし、その目標は自分の年齢や身体の状態に見合ったものであるべきだとも思います。

ウエストを引き締めることばかり気にしていても、身体の中でもっと緊急なこと、必要性の高いことはあるかもしれません。

自分自身もつい「もっと引き締めたい願望」に流されやすいからこそ、今後の人生のために、今この年齢の自分がやるべきことをまずやろう、と自分に言い聞かせています。

そういう風に運動を続けていれば、副産物・おまけとして、ある程度は自然に引き締まるし、体形の維持もできます。



私は、これからも「痛くない身体」を目指して、日々のワークアウトを続けようと思っています。

インストラクター

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