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筋力についてのActiveとPassive

インストラクターYasuです。


スタジオセッションを行っていると、昔グループレッスンをやっていたときよりも、エクササイズを指導する場面で「筋肉」を感じるかどうかをお客さまとやり取りすることが劇的に増えました。


運動の経験は人それぞれで、動きの感覚や筋肉に対する感覚も人それぞれなので、そういう問いかけが必然的に増えたとも言えます。


「筋肉」などのことを考えずに「ただ動く」というトレーニングもありなのですが、特定の筋肉を鍛えたり、特定の動きを良くする上では「筋肉の反応」を感じ取ることは大事だと思っています。動きの再現性を高めることや、動きを発展させていくときに、その感じ取る能力は威力を発揮します。




筋肉に対するイメージは人それぞれで、「自分が使う」「自らの意志で働かせる」ことが筋肉の動きであると捉えている方が少なくありません。例えば重いものを持ち上げる時の腕の筋力や脚腰(あしこし)の筋力などです。腕や脚腰を頑張らせないと重いものは上がってくれませんよね。




しかし、筋肉には自らが働きかけることが難しい場所が存在します。




例えば、背骨を立てるときの「背骨回りの筋肉」は、そもそもその存在すら考えたことがなかった方も多く、そしてその筋肉を直接働かせることはできません。


けれども、「背筋を立ててください」「しゃきっとしてください」と言われると、なんとなく背骨回りがしゃきっと感じる方もいらっしゃると思います。(練習を要する方もいます。)


この「なんとなく」が実は大事な感覚です。自分で頑張って働きかけたわけでもなかったのに、なにかが違う・・・


この筋肉の働きを感じ取る方法を。受動的、受身的と表現してpassiveな筋力とか筋肉の反応と呼ぶことができます。




「筋肉=自分で動かすもの」と理解している方も多いので、こうした話をするとびっくりされる方も少なくありません。筋肉には受身的な存在があって、しかもその感じ方は「なんとなく」でも良い、というのは新鮮に聞こえるみたいです。




以前にインナーマッスルや姿勢について書いたときにも同じような話をしていたのですが、姿勢を保持する筋肉において、いちいち働くべき筋肉に積極的(active)に働きかけていたら疲れてしまいます。


なので、筋肉の反応にはpassiveなものがあるということを知っておいて欲しいと思います。




なんとなくしか感じられないので、「これで合っているの?」と思う方が少なくないのですが、大丈夫です。このことを知っておくと、トレーニングをしていても安心感が増すでしょうし、逆にpassiveな反応を待つような動き方ができるようになっていきます。




ここまででお腹いっぱいな方は以下は無視してください。


より積極的にpassiveな筋肉の反応を得る方法があります。(文章としてはややこしくなりました。)


背骨を引き上げるときに、自分の内臓をイメージして引き上げると背骨がしゃきっとしている感じが増し、身体の中で頑張っている筋肉を観察しやすくなる・・・。


レッスンに通っている方は「骨盤庭筋だ」と気づきましたでしょうか?


passiveな筋肉は、それ自体を動かそうと思うのではなく、それを動かすためのコツを知っておくと良いですね。

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