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年齢や体調に応じてピラティスを活用する

Nahokoです。

近頃の私、夕方になると急激に体調不良に襲われます。

夫によるとこの体調不良はずっと前からだとのことですが(元々20代から自律神経失調症だったので)、症状が激烈になったのは特に昨年あたりから。

日暮れになると、眩しい光が目に突き刺さる、急激に気分が悪く吐き気がする、めまい、頭痛、耳管開放が起こる、などなど。

胃薬や頭痛薬を飲んでみたりもしましたが、とりあえず可能なら一度眠るのが一番てっとりばやいようです。
横になると耳管開放症も落ち着くので。

ちなみに、私にとって何が効果的なのかいろいろ試してみたところ、こんな感じ。
何が良いのかはおそらく個人差があると思います。

● このタイミングでお風呂に入ると貧血でふらふらになるので私にはダメらしい
● 足湯は身体が楽になる、ただし短時間
● 白湯や生姜湯が嬉しい感じ
● いっそのことお酒を飲んでしまうと楽、焼酎や梅酒のお湯割りなど
● こういうときのカフェインは逆効果、チョコレートも不可、吐き気が増すため
● 空腹状態だと吐き気が増すため、レンチンした豆腐やホットミルクなどを補給

ひとまず冷えが良くないらしいので、昨年から養命酒がお友達ですし、漢方の栄養指導アドバイスをいただいて食材にも気を付けてはいます。

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さて、本題の「年齢や体調の変化に応じたピラティス」という話。

私のような夕方の体調不良症状は、ネットで検索すると

「それってズバリ更年期!」

的なことがそれはもうたくさん書いてあります。

更年期、来たか~~~。

もうありとあらゆる謎の体調不良は全て更年期のせい!になっている印象ですが、人間である以上、多少の個人差はあれども避けて通れない道なのでしかたありません。

私は今年44歳、腹をくくるしかないのですが、更年期に片脚を突っ込み始めたらしい今の私の心の支えになっているのは、今更のようですが「ピラティス」です。

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体調不良が頻繁に起こると意欲も低下して落ち込み気味になり、何もやる気が起きません。

少し身体を動かして血行を良くした方が楽になるんだろうなーと思いながら、外に出かけて歩く気力なんて湧きません。

そんなときこそピラティス、しかも超ベーシックな動きばかり。

見た目が美しくて派手なもの、アクロバティックなものなんて必要ないし、ましてや自宅に引きこもって寝込みがちなときですから、スタジオに行ってバネのついた巨大なマシンに乗るほど頑張れるわけがありません。

今の私が行っているのは、基本的なマットピラティスエクササイズがほとんどです。

自分の身体の感じに応じて、今日はここに重点を置こうとか、身体が求めているものはこれだなとか、プログラムを調整しながら行っています。

あとは様々なツールを利用したマッサージ、そしてストレッチ。

精神的につらいときなので、呼吸がどうとかルールのような考え方は一切なし。
だって面倒くさいから。

いいんです、私たちは動物ですから、身体がそのとき欲するものに忠実になって、自然に行っていればそれで。

今はただひたすら、「自分の身体の声を聴き、身体が求めているものに素直になる」ようにしています。

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振り返れば、私がピラティスを始めたのは10年前、34歳のときでした。

きっかけは体調不良と運動不足、肩こり腰痛などだったのですが、入会してすぐ、インストラクターさんたちのスタイルの良さに強烈に憧れました。

あの方、40代らしいのに、ウエスト引き締まってて素敵!かっこいい!自分もあんな引き締まった40代になりたい!

つまりは、見た目を良くしたい。
34歳だった私がピラティスにのめりこんでいったモチベーションはそこでした。

もっと鍛えたい、まだまだ自分は発展できる、どんどんかっこいい身体になれる。

元々はたいして運動好きでもなかったし、体質的に丈夫なタイプでもなかったけれど、やればやるほど憧れの状態を手に入れられるような気がしていたから頑張れたのだろうと思います。

頭の中のイメージは常に「自分史上最高のカラダ」みたいな感じ。
このころのピラティスは、私にとって「楽しい運動」「トレーニングとして頑張るもの」という存在でした。

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その後、怪我と傷害に苦しむ数年間がありました。

発端はスキーで転倒して肩を亜脱臼したこと、そしてピラティスレッスン受講中にマシンのスプリングで仙腸関節・股関節・頸椎を同時に傷めたことです。

ある意味、こういった怪我と傷害は「運動することの代償」みたいなもの。

私にとってのピラティスが、単なる楽しい運動、身体の可能性を拓くものだったステージは終わり、怪我した場所のリハビリ、動作不良の連鎖で起こる次の傷害のリハビリ、という視点でしかピラティスを行えなくなりました。

首、肩、股関節、仙腸関節、膝、足首、足、腰、肋骨、手首、と次から次に「痛い」の連続。

一日も早く痛みから解放されたいという執念であちこち学びにも行き、ピラティスで何ができるのかを追求していました。

おかげで知識は深まりましたし、時間はかかったものの着実に機能は回復し、昔とはまた違う意味で「身体が変わった」という実感がありました。

私にとってのピラティスはいつしか、「優れたリハビリとしての価値」が重要になっていて、きちんとしたやり方でピラティスに取り組み正しく身体を機能させれば頑張らなくても自然に引き締まるんだなと気づきました。

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そして44歳になった今の私にとって、ピラティスは「体調改善、コンディショニングのツール」としてとても大事な存在です。

トレーニングでもなければ、楽しさもなく、リハビリというわけでもなく、日々行う自分のための「体操」のようなもの。
(ラジオ体操よりもっと地味なことしかしませんが)

身体が楽になるし、気分も少し良くなるし、完璧に元気にはならないかもしれないけど、今日という一日を無事に終え、明日もなんとか生きていられそうな気持ちにさせてくれる。

低空飛行でもいいんです、だって何年も続くかもしれないから。
ものすごく前進していなくても、成長や変化があまり感じられなくても、それでもなんとか生きている。

そんな日々の中で、地味なピラティスがすごく助けてくれています。

姿勢改善やら引き締めたいといった大げさな目標は何もない。

でも、地味でも続けていれば姿勢は維持できますし、むくみ解消と血行改善を大事にしているせいか「あれ、ジーンズゆるくなってる?」とむしろ意外に思ったりもします。

続けるって、ほんと大事。
10年やってきましたが、改めて「ピラティスってすごくいいものだなー」としみじみ思う44歳。

更年期の本番はこれからですかね~。
ピラティスというものを自分の人生に取り入れておいてよかったです。

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ライフステージは年齢によって変わるし、体調によっても変わるし、思いがけない怪我や病気によっても変わります。

「運動」という言葉を使うと大げさに聞こえるのですが、ピラティスは単なる運動でもあるし、単なる運動以上のものでもあり、様々な側面で活用できる「健康管理法」なのだと思います。

ピラティスをやる理由はいろいろ。

● 若いし、痛いところも別にないし、かっこよく美しくなりたいから
● 女性ならば、マタニティ、産後の回復のため
● 身体が思うようにならなくなったから、痛いところが増えてきたから
● 怪我や傷害からの回復のため
● バリバリ元気で、がんがん鍛えて成長したいから
● 日々のコンディショニングのため

様々な理由で・ステージで、男性でも女性でも、どんな年代の方でも、身体の求めるものに応じてピラティスが活用できます。

私自身のライフステージもこれからさらに変わるでしょうが、どんな形でも生涯ピラティスは続けていくつもりです。

そして、自分自身の経験も含めて、様々なピラティスの利点をお客様に感じてもらえるよう、どんなときもピラティスを人生に活用してもらえるよう、お仕事をしていきたいと思っています。

インストラクター

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