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トレッドミルでの歩行トレーニング

2026.10.01 健康資産づくり

Nahokoです。

前回のブログ にて触れましたが、7月より「トレッドミルでの歩行トレーニング」の提供をスタートしました!

 

トレッドミル

トレッドミルは、昨年5月にスタジオを拡張した際に導入しました。

私たちが行うセミプライベート形式の「スタジオセッション」では、

いかにトレーニングを日常動作につなげられるものにしていくか

について常に考え、その人のためのプログラムを作っています。

日常動作とピラティスの関係

日常動作といえば、歩く・走る、座る・立ち上がる、階段を上る・下りるなど、下半身の動きが主体となります。

一方で、ピラティスの元々のレパートリーにおいては、マットやマシンの上で寝たまま・座ったままエクササイズを行うことが多いです。

理想としては、マットやマシンの上で学習した身体の動かし方がすぐに日常動作に直結し、機能的な動作が自動化されていくことなのですが、現実はそんなに簡単な話ではありません。

たとえばリフォーマーで寝たまま行うフットワークが上手に実践できていて、意識の持ち方も上達したように見えている人でも、いざ立位で「しゃがんで立ち上がる」というスクワット動作を行っていただくと、元々の良くない動きが再現されてしまい何も変わっていないというケースは珍しくありません。

なぜそうなってしまうのか?というと、そこには「運動学習のプロセス」が関係するからです。

運動学習のプロセスとは

脳が身体動作を学習するには、「認知⇒連合⇒自動化」という3つの段階を踏んでいきます。

1) 認知: やり方を理解する時期。頭で考えている状態。正解と不正解がわかっていない。動作がぎこちなく、失敗が多い。指導者からの具体的な言語指示・説明や視覚的お手本が必要。

⇒ いわば「情報インプット」のステージですね。

2) 連合: 動作を調整し、コツをつかむ時期。反復練習を行い、自分の内部感覚と外部からの指示を統合していく。エラーが減り、動作パターンができてくる。動きがなじみ、無駄な力が減ってくる。他者の指示がなくては動けない状態から少しずつ脱却し、自分で判断して修正できるようになっていく。

⇒ 「試行錯誤を通して再現性を高めていく」ステージ。

3) 自動化: 無意識にできる時期。スムーズに効率的な動作ができる。正確性・一貫性が高くなり、疲労感が減る。動きに意識を向けなくてもできるので複数の課題を同時に実行できる。

⇒ ここが目指しているゴール。再現性が高く、しばらく空白期間があっても同じ動作ができるというステージ。自分は忘れている気がするのに、身体は意外と覚えている、考えなくてもできる、という感覚。他者の指示がなくても、主体的かつ自動的に自分の動きを選択できるようになっている状態です。

ピラティスも含め、何かしらの身体動作を学習していく際には、今自分がどのステージなのかをわかっておくことが大事だと思いますし、指導者側もクライアントの現在のステージを理解した上で、指示の与え方・関わり方や提案する課題について調節するべきだと思います。

日常動作が変わるプロセス

日常動作をどう改善するのかという視点に話を戻すと、修正したい動作が「歩行」だとしたら、運動学習のプロセスを経ていくようにトレーニングを組み立てていく必要があります。

たとえば、

1) まず土台づくりとして、身体のあり方や動かし方を感じ取り意識を向けて動かすという基礎スキルの向上。そして、歩行は立位なので、立位姿勢を支える抗重力筋群の活性化。

2) 1)で向上させた土台を元に、歩行の動作を分解して必要な関節運動を強化し、正しい動作への理解を高める。自分のエラーに気づき、試行錯誤しながら反復。

3) 実際の日常動作に近いトレーニングを行う。平地だけでなく、坂道歩行や階段の上り下り、アンバランスな環境での動作などのパターンも含めて具体的な動作を練習する。

4) ひとりで無意識に・なんとなく行う自然な日常動作が改善する。

というプロセスです。

1) はピラティスが得意とする分野ですが、1)から突然4)の状態にはなるわけではなく、間には2)や3)のステージが存在します。

運動指導者として何を目指すのか

指導者として「ピラティスを教えたい」と考えているのであれば、自分がカバーするのは1)のステージだけでいい、と考えるのもありなのかもしれません。

しかし、私たちが開業当初から意識していたことは、「自分はいったい何のために、何を目指してピラティスを教えるのか」という視点でした。

クライアントが望んでいるのは、ピラティスエクササイズの上達なのか、それとも日常を快適にしていくことなのか。

施設にもよると思いますが、もし前者なのだとしたらピラティスのレパートリーを深めて指導することに特化してもよいのかもしれません。

でも後者なのであれば、トレーニングを通して日常動作の具体的な要素が明確に改善するように、クライアントが理解と実感を深めながら主体的に反復練習に取り組めるようにしていくべきだと思います。

それが、私たちが提供している「主体的なトレーニング」=「スタジオセッション」の考え方です。

トレーニングツールの拡張と歩行のレッスン提供

従来のピラティスマシンやコアアラインに加え、もう一段階日常動作に直結するトレーニング提供を実現するために、昨年のスタジオ拡張を機に導入したのが「TRX」と「トレッドミル」でした。

そして今年の7月からは、「トレッドミルウォーキング」というレッスン枠を新設しました。

これは1回15分間トレッドミルウォーキングを行うというものですが、事前に30分のプライベートレッスンを受講していただき、下記の内容を行っています。

● 現在の歩き方の評価

● 動作改善のための感覚入力と具体的なエクササイズの実践 ⇒ ピラティスマシンやTRXなどをはじめ、全てのツールを使用。

プライベートレッスンの後で実際にトレッドミル上で歩いていただくと、

なるほど、歩くってこういうことか

というお客様の感想がたくさん聞こえてきます。

通常のスタジオセッション(60分)を受講した後に続けてトレッドミルウォーキングを行うことをおすすめしており、ピラティスを含めた様々なエクササイズがどのように実際の歩行動作に関係していくるのか、お客様自身が効果と変化・成長を実感していただきやすいようにお手伝いしています。

自分自身で試行錯誤しながら同じ動きを反復練習するステージには、大きな意味があります。

トレッドミルウォーキングを複数回以上継続している方が既に何名かいらっしゃるのですが、

●自分の歩き方のクセがようやくわかった、何を気をつけたらよいのか理解できた

●歩きやすくなった、快適だと感じる

●ランニングにも変化が出てきた

●続けていたら日常生活の疲労が減り、体力がついてきたように感じる

などといった感想をいただいています。

歩行こそ、意識して行うものではなく完全に自動化されていなくてはならないので、しっかり運動学習が行われるように戦略的に組み立てて提供したいと考えています。

これこそが私たちの目指していたものであり、本当の意味でクライアントのための仕事ができているのかな?と嬉しく思えてきた今日この頃です。

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「本当に変わる」ためのトレーニングを提供したい。

この先もまだまだ考えていること、やりたいことがたくさんあります。

構想を少しずつ実現できるよう、頑張ります!

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