Olaピラティススタジオ

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スタジオセッションの体験レッスン

2025.09.24 レッスンについて

Yasuです。

わたしたちにとって、月曜日の朝は一般的な会社員さんの土曜日の朝。昨日までの1週間の仕事でたまった疲れが幾らか和らいで、リラックスできる時間がゆっくりと流れます。

もっとも毎週そうなる訳でもなく、早朝からゴルフ(冬はスキー)の日もそれなりにあって、それはそれで楽しいから良いのです。

この記事は月曜の朝に書いてみたので、こんな書き出しになりました。

怒涛の体験レッスン

さて、2025年5月にスタジオを拡張し、レッスン枠が増えたので、6月から新規会員さんへの体験レッスンと準備プライベートレッスンを怒涛のように展開して参りました。

受付から奥への写真

(拡張したスタジオ、奥が新しいスペース)

新規会員さんへの体験レッスンでは、お身体や動作の癖を探ったり、どんな内容にすればその癖が修正できるかを考えたり、お客さまの学習タイプや性格を考えて言葉を選んだり・・・、と脳がフル回転します。

そうなると疲労の蓄積もいつの間にか増えていて、日曜の夕方にもなるともうヘトヘト・・・。

新しい会員さんが増えるということは、新しいつながりが増えるということでとてもワクワクしますし、その方がそれまで培ってきた考え方や人生の一端を、交わす言葉やお身体を通して覗かせていただくので、とても刺激になります。

そして、お身体や動作の癖にはわたしたちが遭遇したことのないパターンがあったりして、それが既存の会員さんのレッスンに活きることも大変多く存在します。

スタジオセッションがある日常

このように思えることって、大変贅沢な話だと思います。さきほど偶然「スタジオセッション誕生の瞬間」という過去記事を読み返していて、「そうか、これはスタジオセッションだからそう思えるんだよね」と思っていたところです。

お客さま個人のニーズにあわせるレッスンの代表格にはプライベートレッスン(パーソナルレッスン)が一般的ですが、「費用が高い」「提供できるレッスン枠が限られる」などの理由により、多くの方にはご提供できない現実があります。

スタジオセッションも決して安価ではないので心苦しいのですが、より多くの方にご利用いただける設定になっています。個別学習方式なのでご入会いただく会員さんには自主性を求めています。そのため、なぜそのエクササイズを行うのかという理由についてしっかり説明して、ご理解いただくように努めています。

エクササイズは身体へのインプットなので、先生に言われたものをただ行うだけでも効果は出るのですが、どうせなら生徒さんが理解をして、より正しく、より意欲的に行う方が効果はより高くなりますよね。「スタジオセッション2年目を終えて」という過去記事でも理解することの大切さについて書いておりました。(当時の記事では、個別学習方式のことを、自習式とも呼んでいました。)

わたしたちにとって、2018年から始めているスタジオセッションは、もうあたり前のような存在で、それ以降はグループレッスンも行っていないので、スタジオセッション以外のレッスンだったらどうだったかと考えることもありません。

スタジオセッションについて知りたい方はコチラ

スタジオセッションの体験レッスンでは何を行うのか

会員さんはすでにご存知ですが、ここで体験レッスンの内容について少しお話します。実際にわたしたちが何を考えて行っているかという、ネタバレみたいな話で、生徒さんの印象はこれとは違うかもしれません・・・。

まず、ご来店の挨拶が済んだら、カルテに記入をしていただきます。記入する内容は、お身体で気になる点運動の目的など。わたしたちのスタジオは、とにかく痩せたいという方へは(広告等で)メッセージを送っていないので、選択できる項目には腰痛や肩こりなどの内容を中心に挙げています。痩せたい方へメッセージを送っていないのは、痩せたい場合はピラティス以外に多くの選択肢があることと、ピラティススタジオさんでもダイエットを得意とするところがあるからです。また、現実として食事管理が大事になってくるのですが、わたしたちは栄養士資格を持っていないので、その道の専門家からアドバイスをいただいて欲しい・・・。

話を戻しますが、カルテの記入が終わると、その内容について深くお話を掘っていきます。痛みが残る方へは、いつから痛むか、病院からは何と言われたか、どんなときに痛むのか、などいろいろな角度からおたずねします。過去の運動歴やなぜ運動したいと思ったのか、についてもお伺いします。

次にボディリーディングと言って、まずは立ったときの姿勢を観察します。姿勢の特徴を大まかに把握しそれがどんな理由によって起きているか、を見ていきます。骨の並び方が現状どうなっていて、その骨格の様子に合わせて、身体にどんな緊張が起きているかを考えます。この時点で、痛みとの関係が説明できたり、または推測したりしますが、まだ断定はできないので、可能性としてだけ意見を述べることが多いです。

身体における緊張とは別の視点で、立ち姿勢を支えるエネルギーがどこにあるのかを見ます。バランスが取れているのか、身体の外側に偏っているのか、前側か後ろ側か、などを考えています。

このボディリーディングに付属して、足の動きをみたり、膝を浅く屈伸することを通じて、足と膝、股関節との連携を見たりします。足の癖が全体の姿勢を作っているケースが多いので、足からいろいろなことを推測します。肩など他に気になった場所についても姿勢の特徴や動きを見ます。

体験レッスン動作編

ボディリーディングで、どんなエクササイズを行うと良さそうなのかのおおよその戦略を立てると、その戦略に基づいて、エクササイズを行っていきます。ピラティスの代表的なエクササイズもそれなりに扱っていきますが、わたしたちインストラクターがピラティスエクササイズとして習う以前の、簡単な動きを行う頻度が高いかもしれません。

なぜなら、ピラティスのエクササイズは初心者には難しいものも多く、わたしたちが初級エクササイズとして習ったものは必ずしも簡単ではないという事例がそれなりにあるのです。

具体例を挙げると、仰向けの骨盤後傾ですら、運動不足や姿勢不良によってできない方がいるので、椅子に座って行ったり、バランスボールを頼ったりして学習していただく場合があります。背筋を使うバックエクステンションなどは、背筋の筋出力を感じ取る能力がお休みしきっている方が少なくないので、あの手この手で何が感覚を目覚めさせるのかを探りながら行います。

このようにエクササイズを行っていくとその方の動作の癖、筋力の有無、筋出力はあっても脳が感じ取れているか否か、などが分かっていくので、そのエクササイズをスムーズに行うための準備エクササイズとして、何を足すのかを考えていくのが体験レッスンのわたしたち側のプロセスです。

生徒さんの立場で言えば、「あ~分かった」となるのが一番なので、その言葉がどれくらい引き出せるかを考えて行っています。

マシンピラティスだと、リフォーマーのフットワークが一般的に知られているエクササイズですが、(足首より下という意味での)フットという観点では初心者には難しいエクササイズだと思っています。体験レッスンでは「下半身を使った~」という印象が伝われば良いのですが、最初に見たボディリーディングで推測した足の癖がここでどう現れるのかをまずは見ます。その癖を改善するとしたら、マシンのフットバーで達成できるのかボードを使う方が良いのか、リフォーマーに来る前にどんな足のエクササイズを行うべきか、どんなストーリーでその動機付けができるだろうか、などを短時間の間に考えています。

(具体的なエクササイズ名を挙げましたが、馴染みがない方にとっては内容をお伝えしきれずご容赦ください。)

体験レッスンでお伝えしたいこと

わたしたちは、ピラティスというエクササイズを通じて、お身体の不調やしっくりこない動作の改善をお手伝いしたいと考えています。かつては、「ピラティスってこういうものですよ~」という体験レッスンを行っていた時期もありましたが、ピラティスを伝えることが仕事ではないと思ったのです。

もちろん、ピラティスの歴史や価値観を会話の中に織り混ぜることもありますが、それは会話の流れにおいて必要があれば、という感じ。それよりも、お客さんのこうなりたいに対して、わたしたちがどう考えて何を行うかを伝えること、が体験レッスンで行うべきことと考えています。

体験レッスンはどうしても説明が多くなってしまうので、そこでお伝えしきれないものとしては、60分トータルで動くとこんな運動量になるという情報。もちろん、継続していくとこんなこともできるようになるという情報も、体験レッスンではお伝えできません。

振り返って考えてみると、わたしたちが行う体験レッスンは、スタジオセッションだからこうしている訳ではないということに気づきます。現在は募集を停止しているパーソナルレッスンの体験レッスンも同じようなレッスンになるでしょう。さすがに、現在は行っていないグループレッスンの体験レッスンでは、ここまで細かくはできないと思いますが、体験レッスンの前に生徒さん別の時間を設ければ、似たような体験レッスンにできるかもしれません。

体験レッスンはわたしたちインストラクターにとって一発勝負なので、とても大変ではあるのですが、信頼していただけるかどうかはこの体験レッスン次第なので、かなりの神経を注いでいるのです。

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